退職者、離職者を減らす試み
火曜日, 1月 9th, 2018医師や看護師などが活躍する医療現場と共に、人材不足の深刻化が叫ばれているのが介護現場です。
ホームヘルパーやケアマネージャーなどの数が足りないことは、数年前から懸念事項として取り沙汰されてきました。
介護現場の大変さについては、他の業種業態とは異なり、加齢や病気により身体の不自由さを持つ人を介助しなければならない点にあります。
モノやサービスを提供して、その対価としてお金をもらうというビジネスとは性質が大きく異なります。
介護士の業務は、常に張り詰めた緊張感に包まれているともいえるでしょう。
介護サービスを受ける人の中には、認知症患者や身体の不自由な人などが多く、決して容易にできることではありません。
知らず知らずのうちに、精神不安や精神ストレス、心の闇などに苛まれてしまう介護士なども少なくないといいます。
仕事上の悩みや不安を抱えた介護士にとっては、相談役となる人が必要といえるかもしれません。
しかしながら、介護現場では、あまりの人手不足のため、介護士の心のケアなどを行うまでの余裕がないのが現実です。
退職者が後を絶たないのも、ベテラン介護士や産業医などによるサポート体制が整っていないことに起因しているのではないでしょうか。
むろん、介護施設の運営責任者にとっては、介護士の退職をいかにしてくい止めるかが重要です。
勤務態度に異変を感じたりした際には、そのサインを見逃すことなくサポートする仕組みづくりが急がれます。